まちづくり不動産
京都の路地を活性化させるまちづくり不動産事業
~地域の高齢者オーナーと若者とのニーズと絆をつなぐ~
京都市において市街地空洞化の原因となっている路地裏の古い空き家を再生させる不動産事業です。
空き家を所有している高齢化したオーナーから物件を借り上げ、工事代を弊社が全額負担して改修します。
その後、地域に住む若い世代や外国人を入居者として集め、安価でサブリースします。
集めた家賃の一部を物件オーナーに支払いながら残りを工事代の回収と利益に充てていきます。
物件オーナーは手をつけられないまま所有している物件をリスクなく改修でき、少ないながらも家賃という不労所得を得ることができます。
一方、経済的な余裕が少ない若者・外国人層は、京都らしい長屋・町家を安価で借りることができ、シェアハウスやチャレンジショップ(住宅店舗)として活用することができます。
弊社も高い利回りで投資額(工事代)を回収することができます。
ステークホルダー三者にメリットのあるまちづくり事業です。
主力の空き家改修事業は、主に京都市において、市街地空洞化の原因となっている路地裏の古い空き家を低予算で再生させています。
次に、工事コンサル事業では、工事コスト削減のノウハウを利益率の低い工務店様にご提示し、それによって増えた工務店様の粗利からコンサル料をいただいています。
そして最後に 工具レンタル事業ですが、大工さんや水道屋さんなど個人事業主の職人様の間において、電動工具や資材の貸し出し融通サービスを展開しています。対象は工務店ではなく、一人親方と呼ばれる職人様個人です。
具体的には、ある大工さんが高所工事の依頼を受けたにも関わらず、3mのはしごしか持っていない場合、高所が得意な屋根系職人に10mのはしごを借りるといったことを仲介するサービスです。
「工具を貸したい職人様」と「工具を借りたい職人様」の両者から手数料(レンタル料の1割)を得ています。
例えば、ローリングタワーを1万で貸す設備屋さんと、それを借りるペンキ屋さんから、それぞれ1000円ずつをいただきます。
借りる側は高価な工具などを購入する必要がなく、費用的な効率が格段に上がります。
また貸す側としても、しばらく使わない工具や資材を提供することで多少の売上になるので、確かなメリットを感じていただいています。
空き家改修事業については、H26年4月現在、順番待ちをしてくださっているお客様が約20名おられます。安価なリフォームを提供していることが口コミで広がっているので、お客様の確保には全く困らない状況です。同業他社と比較して安価な設定であるため、利益率は低いものの受注は安定しています。現在の事業の柱と言えます。
ニーズは強いものの、事業の主力から少しずつ外していくべきだと考えています。また、市場の動向として、大手企業様が小規模なリフォーム事業にも乗り出してきたり、各地域の工務店様も営業エリアを拡大したりしていることをよく耳にするので、競争は今後もどんどん激化していくことを予想しています。
工事コンサル事業は、空き家改修事業で得たノウハウを工務店様に詳しくお教えしており、連動性が高く、売上を効率良く確保できています。顧客のニーズについては、何度かサービスの説明を経ると、なかなか強いものを感じています。この事業の市場は非常に小規模なもので、同業他社の存在を京都ではほとんど聞きません。
工具レンタル事業は、創業当初から少しずつ取り組みを始め、最初の数ヶ月は全く売上が無かったものの、創業から約1年を経過した現在、順調に売上が伸びてきました。
売上は額にすると月7万前後であり絶対額は小さいですが、売上に対する利益率が約7割とかなり高く、弊社の中では、お客様のニーズを最も強く感じられる事業だと捉えています。
市場の動向は、工具の一般レンタル事業は多く同業者の存在を見受けますが、弊社の工具レンタルは「貸したい職人さん」と「借りたい職人さん」を結びつけるものであり、この事業形態はまだ京都では普及していません。
私は工事現場での職人さんたちとの交流している時期が長く、様々な職人さんたちのネットワークや商習慣に触れてきました。個人事業主たる大工さんたちはそれぞれ最低限の工具や建設機械を所有していますが、やはり個人ではその数や質に限界があり、知人同士で貸し借りしていることが多く見受けられます。
近年、こうしたネットワークは次第に希薄化していっており、仕方なく工具を購入したり、レンタルで対応したりされています。
大手レンタル業者様は工具を含めた各種レンタルサービスを展開していますが、やはり割高なものがほとんどで、「3日借りるなら買ったほうが安い」と言った声をよく聞きます。
しかしながら、「借りるより買ったほうが安いから」とそれを購入しても、結局その後ほとんど使わない工具も多く、各職人さんたちは倉庫にたくさんの資材や工具を眠らせていることが非常に多く見受けられます。
職人さんたちの細かなニーズに対応していくためには、購入よりもレンタルの方が効率的・経済的であるような仕組みづくりが必要です。
職人さんたちは、自分が毎日使う工具には強いこだわりをお持ちですが、めったに使わない資材や工具は、やはり「眠らせておくのはもったいない」と皆さんお感じになっており、弊社の工具レンタル事業を説明させていただくと、ほとんどの方が強い関心を示されます。
弊社は規模的に自前で各種工具・資材を揃えることができないので、「貸したい職人」・「借りたい職人」をつなぎあわせて、手数料を得るサービスを細々と展開しているのが実情です。
現状では、弊社とつながりのある職人さんたちの間でやり取りしているだけなので、積極的に広告・チラシを作ったり、レンタル事業の専門の事務員を増やしたりして、もっとこのサービスの認知度を高めたいと考えます。
さらには、ある程度の工具・資材の在庫を弊社の自前の倉庫に揃えることで、取りこぼしてきたニーズを拾い上げて事業自体を強化していきたいと願っています。
職人さんたちはパソコンに不慣れな方が多く、現在はまだHPを開設していませんが、ネットからの集客もある程度確保していきたいと思います。
弊社では工具レンタル事業に最も将来性を感じており、いずれは主力事業として大きく成長させることを目標にしています。
1.工具レンタル事業の具体的内容~
工具レンタル事業をもっと広く多くの職人さんたちに認知してもらうため、各建設現場におけるチラシ配布による宣伝に力を入れます。
弊社代表の培ってきた人間的ネットワークを駆使し、建設工事現場責任者の許可を得た上、職人さんに対して現場への始業時間や終業時間にチラシを配ります。
また、今までは全く重視してこなかったネットでの集客も開始します。
ネットでの集客に関しては、従来のように単にホームページで広報するのではなく、一定のアクセス数を持つブロガーや実績あるアフィリエーターと提携し、自然な形でこのサービスを紹介してもらう予定です。
また、現在のスタッフの人数では、勤務時間内で工具レンタル事業に注力することがかなり難しいので、工具レンタル事業の専門の事務員を雇い入れ、安定的で充実した顧客受け入れ態勢を整えます。
また、「貸したい職人」だけでは「借りたい職人」のニーズを一定割合で取りこぼしてしまうことが容易に想定されるので、ある程度の工具・資材を自前で確保します。
現在の6畳の狭い倉庫ではすでに余分なスペースもなく、新規の資材を仕入れることは不可能なので、新たな倉庫を借り入れます。
2.事業の効果
チラシ配布で認知度を上げることができれば、多くの職人さんにサービスを利用してもらうことが高確率で見込めます。
また、ネットを経由することで、エリアを京都に限定せず、例えば遠く離れた群馬県内の職人さん同士が、工具を貸し借りするようなことも想定できます。
専門の事務員を雇い入れると、今まで弊社では比較的苦手であった顧客への丁寧な事務対応がスムーズに進み、弊社の空き家改修事業・工事コンサル事業にもその効果が波及します。
そして、新たに倉庫を借りることで、バラエティ豊かな工具と資材を取り揃えることができ、単純に「借りたい職人」だけでも売上を立てられるようになります。事業の厚みがより増します。